商店街から横道をちょっと行ったところにある。
周りは静かなところだけれど、魚屋さんの周辺だけは
行くたびにいつもお客さんが何人もいる。
私は、物心ついた頃から魚といえばスーパーで
買うイメージだった。
子供の頃に住んでいたところは当時の新興住宅地で
商店街はなく、魚屋も八百屋も肉屋もないところだった。
就職してから数年たって、母方の祖父が亡くなった。
数日間、母の実家にいたときに、近所の魚屋に行った。
少し高かったけれど、どれも新鮮で美味しそうだった。
気さくな母がお店のおじさんと話しながら魚を買うのが
私にはとても温かい感じがした。
そして今、私は魚屋でお店のおじさんやおばさんに
「この魚は何ですか?」「これはどうやって食べるの?」
と話しながら、魚を選んでいる。
お店には日や時間によって違う種類の魚が並ぶ。
今日はいつもより早く行ったからなのか、
たくさんの魚があった。
大きなたら、あじ、さば、いわし、白いか、ホッキ貝
にカレイなど。
うーむ、と悩んだ結果、いわし4尾500円と、ホッキ貝400円を2つ。
そのうち、ホッキ貝は刺身用にさばいてもらった。
今晩のおかずはいわしの塩焼きに、ホッキ貝の刺身、
具沢山のけんちん汁。ごはんはもち麦入りで。
これが美味しくて美味しくて。
いわしは脂たっぷり。ホッキは分厚い身で食べ応えあり。
魚屋さんのお魚はやっぱり美味しい。
スーパーで買う魚の何倍も。
家で旦那さんと焼いたばかりの魚を食べて
おいしいね、と話しながら食べるとさらにその何倍も。
今度引っ越すときもおいしい魚屋さんのある街にしよう。
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